スクーピー 左フロントフォークOH
2015年3月8日 9460km
左フロントフォークをオーバーホールしました。
発端は、フロントブレーキを強くかけて止まるとハンドルが右にとられるという症状からでした。
疑ったところはホイールベアリングでしたが、特にガタがありませんでした。ステムベアリングも気になりヘッドライトカバー、フロントフェンダーを外してテスト走行したところ、フロントブレーキで急制動すると左フロントフォークのダストシール部に隙間があり、サス機構をチェックするに至りました。
結果的にいうと、左サスの縮みが悪く、右サスが縮むので、ハンドルが右に持っていかれるというもののようです。
交換したパーツ
ダストシール 51425-GW0-701 567円
スプリング 51401-GET-003 670円
ダストシール 51425-GW0-701 567円
スプリング 51401-GET-003 670円
関連パーツ
パイプガイド 51443-GW0-003 409円
ピストンスライドパイプ 51423-GW0-731 443円
パイプガイド 51443-GW0-003 409円
ピストンスライドパイプ 51423-GW0-731 443円
値段はヒロチー商事の値段です。
早速ばらしにかかります。
①ライトカバーを外す
キーシリンダー回りのビス4本とライトのコネクターを外します。
キーシリンダー回りのビス4本とライトのコネクターを外します。
ブレーキとスピードメーターのガイドも一緒に外します。
③フロントブレーキの調整ネジを1周緩める
これをやっておくと復旧時にホイールにシューが入りやすくなります。
これをやっておくと復旧時にホイールにシューが入りやすくなります。
④車体下にブロックを入れる
⑤フロントタイヤを外す
アクスルシャフトを抜きます。
ホイール右側のスペーサーをなくさないように注意。
アクスルシャフトを抜きます。
ホイール右側のスペーサーをなくさないように注意。
⑥フォークを外す
ボルトを2本緩めてフォークを外します。
上のボルトを完全に抜かないと溝に引っかかってフォークは外れません。
上のボルトを完全に抜かないと溝に引っかかってフォークは外れません。
⑦ダストシールを外す
精密ドライバーでやさしくコジりました。
精密ドライバーでやさしくコジりました。
⑧スナップリングを外す
インナーチューブを若干押し込んで、スナップリングにかかる荷重を抜いてやるといいと思います。
インナーチューブを若干押し込んで、スナップリングにかかる荷重を抜いてやるといいと思います。
⑨インナーチューブをひっこ抜く
砂やサビでなかなか抜けず、CRCを吹いたりしましたがダメ、結局アウターチューブにアクスルシャフト、インナーチューブにプーリー抜きを装着して抜けました。
砂やサビでなかなか抜けず、CRCを吹いたりしましたがダメ、結局アウターチューブにアクスルシャフト、インナーチューブにプーリー抜きを装着して抜けました。
プーリー抜きがなければ、車体にフロントフォークを再度固定し、アウターチューブにつけたアクスルシャフトを踏み抜いてもいけます。
こんな状態ではサスは縮まず、ハンドルがとられる原因となるもの納得できます。
外れました(汚い)↓
⑩中身を全部出して掃除
私の場合はここでスプリングが死んでいることが判明しました。
私の場合はここでスプリングが死んでいることが判明しました。
また、アウター内部が非常に汚かったのでダストシールも交換することにしました。
中身の順番↓
⑪逆の手順で復旧
パイプガイドの潤滑とさび防止にシリコングリスを薄く塗りました。
③で行った作業を戻すのも忘れずに。
パイプガイドの潤滑とさび防止にシリコングリスを薄く塗りました。
③で行った作業を戻すのも忘れずに。
試運転の結果は良好でした。アウターチューブ内部が傷んでいたため若干心残りがありますが、シリンダーホーニングの道具を買って再チャレンジしたいと思います。
※3月9日、アストロプロダクツでシリンダーホーン(1050円+税)を買って再度組みなおしました。
この砥石が220番で、あまり削れないので60番のサンドペーパーを巻いて作業しました。
整備としてはまずまずといった程度には仕上がりました。